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風の匂いがあの頃と違う気がする

温井祥太

風の匂いがあの頃と違う気がする
壁枠が外れてぐらぐらしている教室
ジャングルジムの上で
親と手を繋いで帰っていく友達を見送った
毛布にくるまってゲームの灯りを頼りに
溶けていくアイスクリームを食べた

不確かな情報が飛び交っているらしく
母を置いて兵庫にある父の実家へと避難した
不安な気持ちと遠出をする時の
浮ついた気持ちが混ざって車酔いした

風の匂いがあの頃と違う気がする
ベランダで育てていた勿忘草が枯れている
不確かな情報は速度を増している
子供の頃の様にとんぼを追いかけてみる

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warming up

​芸術文化振興NPO準備委員会
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