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今、ともに
村岡 哲洋
祈り、
地続きの哀しみに
祈り、
終わらぬ哀しみに
祈り、
戻れぬ大地に
祈り、
15年前のあの時から私はときおり夢を見る
夢の中で私は手狭な戸建てに長い間ひきこもっている
この日、
三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の大地震は、最大震度7を記録し、巨大津波を引き起こした
外に出るという気後れが独り自宅にとどまる決意をさせた
黒い濁流が大蛇のうねりで街を飲み込んでいく
係留していた漁船、家屋、車、人、在りし日常がバキバキと音を上げ流され沈んでいく
心根は折れ、窓から見える空に救いを求める
長い間、社会から断絶していた私の小さな世界がようやく終わる
祈り、
もう1つの世界に
祈り、
たった1つの空の下
祈り、
果てない想いで、手を取り合い拡がってゆく世界を
今、祈り
